日本民俗学を切り拓いた柳田國男の名著『遠野物語』は山人、マヨヒガ、神隠し、天狗、河童、座敷童子など水木しげる系の存在にまつわる怖い話が独特の文体で綴られている。
“聞いたままの話を編纂した”説話集だが、いきなりポツンと『遠野物語』と同時代のエピソードが挿入される。
『ロシアの俘虜の言葉に、日本兵のうち黒服を著ている者は射てば倒れたが、白服の兵隊はいくら射っても倒れなかった』
…一体ナニよソレ?
『と口々にいってたが、 当時白い服を着た日本兵などいなかった』
そら、そうでしょ。その時代まだシン・マツナガは生まれてないし。
或いはその現代の眷属が家族・職場の三白眼にもへこたれず神戸 ファッションヘルスにあしげく通うワタシであるのかもしれない…。